もりじゅんの読書ブログ

読んだことない人には面白そうと、読んだことある人にはヒントの1つをと、作品を紹介できたらと思います

モーム

現実暴露系作家の8つの短編 サマセット・モーム『ジゴロとジゴレット モーム傑作選』

『ジゴロとジゴレット モーム傑作選』 サマセット・モーム 金原瑞人訳 新潮文庫 「ほんとのことをいう」モームの短編集 1 「アンティーブの三人の太った女」 2 「征服されざる者」 3 「キジバトのような声」 4 「マウントドラーゴ卿」 5 「良心の問題」 6 「…

「自分は無意味である」から生じる生きる力 モーム『人間の絆』

W・サマセット・モームの世界的ベストセラーの一つ、金原瑞人訳『人間の絆』(新潮文庫)を読み終えました。 『人間の絆』 サマセット・モーム 金原瑞人訳 新潮文庫 上下巻 作品後にモームが寄せている「序」でも触れられているように、自伝的小説です。 モ…

綺麗事だけ視るか?綺麗事以外も視れるか? モーム『月と六ペンス』から考える

はじめに W・サマセット・モーム『月と六ペンス』を読み終えました。イギリス文学はディケンズをちょっぴり齧った程度。だいぶ考えさせられました。久々に読みごたえのある内容というかテーマ。スタイルと文体は若干古臭い感じはしますが、それでもエンター…